35歳当時の私は、痔というものは無縁の生活をしていました。
ましてや、その時は、将来悪化して、手術をすることになるなんて夢にも思っていませんでした。
最初の違和感は入浴時
肛門の異変に気付いたのは、ちょうど入浴時にシャワーで体を洗っている時でした。
痛いわけでもなく、痒いわけでもなく、普段はあまり洗わないのですが液体せっけんをあわだてて、肛門付近を手で洗った時のことです
「何かぷっくりした感触があるな?」
「俺の肛門はこんな感じだったかな?」
もともと普段、そんなに触るところではありません。
自分自身では、これはもともとそうだったのかどうかすら判断できません。
しかしながら、やはり実感としては明らかにおかしいのではないかと感じていました。
まだこの状態の時は、もちろん出血などなく、まだぷっくらしたものが何なのかさえ分かりませんでした。
ましてや、この時点で、肛門科に行こうとは全く思っていませんでした。
肛門のデキモノを調べる
肛門に今まで感じたことがない、デキモノができたことで、もちろん不安になりました。
まだこれだけでは痔なのか、何か他の病気なのかなど全く分かりません。
肛門付近にできる病気をネットで調べました。
痔核(イボ痔)、痔瘻(アナ痔)、裂肛(切れ痔)といった痔はもとより、直腸脱、肛門ポリープ、尖圭(せんけい)コンジローマ、肛門湿疹、肛門搔痒症(こうもんそうようしょう)といったいろいろな病気が出てきました。
どれも、聞きなれない病気ばかりで、不安は増すばかりです
もちろん、素人である私には病気の特定はできません。
いぼ痔なのかな、肛門ポリープなのかな、まさか尖圭(せんけい)コンジローマなのかなと一人で不安に思っていました。
発症した時期の生活
このころの生活は、ちょうど仕事でも中間管理職になり、多忙な毎日を送っていたこともあり、ストレスがたまり、夜飲みにいくことも多かったです。
また、喫煙者でもあり、タバコを1日1箱半~2箱吸うほどのヘビースモーカーでした。そして、この時期に禁煙を試みたのですが、非常に強い禁煙鬱にさいなまれ、さらに飲酒、喫煙再開といったところも、少なからず肛門に影響していたのではないかと思います。
多忙、ストレス、飲酒、喫煙、寝不足といった健康によくない時であったことは否めません。
このように、肛門に違和感に気付いてはいましたが、痛くない、出血もないということで、病院に行くどころか、市販薬を購入することもせずに、過ごしてしまうことになって、悪化の一途をたどっていくことになりました。
この時点で、しかるべき病院、肛門科に行っていれば、手術をすることもなかっただろうにと、今思えば、悔やまれます。
また、健康に気遣い、食生活も改善して、養生すれば、手術はしなくて済んだかもしれません。
ましてや、これから過ごす生活のなかで、誤った対処をし、さらに悪化させることもなかったと思います。
このカテゴリで紹介する、内痔核の始まりと悪化ですが、私が実際してしまった誤った対処です。
今思えば、馬鹿げていますが、事実です。
この体験記が、痔ではないかと心配している方、痔の手術を控えて不安でいる方の少しでも手助けになればと思います。