健康診断で便潜血がプラスになった
最近、便秘や下痢など、どうもお腹の調子が悪い
身近な親類で、大腸ガンになった人がいるので、自分も心配だ
もう自分も40代にさしかかった
そんな理由から、初めて大腸内視鏡検査を受けてみようという方もいらっしゃるのではありませんか。
大腸内視鏡検査はどんなものかは、ぼんやりながら分かってはいても、肛門からカメラを挿入するなんて
痛くはないのか、苦しくないのか
また事前の腸内洗浄が大変ではないのか
様々な疑問や不安があるかと思います
当ブログの管理者である私自身、内痔核根治手術、入院の際に一回、また手術から3年後に一回
それぞれ大腸内視鏡検査を受けております
決して、痛いものでも、恐ろしいものでも、つらいものではありません。
初めて大腸内視鏡を受ける方の不安が軽減できるように、実体験をもとにご紹介してまいります。
内視鏡検査とは
内視鏡検査とは、外からは見ることはできない臓器の内部を、小型撮像素子(CCDカメラ等)が搭載された機器を体内に挿入して、内部の映像をモニターに映し出し、映像を医師が見て診断することができる検査です。
内視鏡検査は、食道や胃、大腸の代表的なもののほかに、膵臓・胆道内視鏡検査や小腸内内視鏡検査等もあります。
大腸内視鏡検査
肛門から挿入して、大腸粘膜を観察します。観察範囲は、直腸から結腸、回盲弁(大腸の入り口)の大腸全域です。
大腸内視鏡を通じて、様々な器具で、組織採取やポリープの切除なども行えます。
上部消化管内視鏡検査
口または鼻から挿入して、食道、胃、十二指腸を観察します。最も頻繁に行われる部位で、その経路を通過するので、いずれの検査も併せて行われることが多いようです。
大腸内視鏡と同じく、組織採取やポリープの切除なども行えます。
大腸内視鏡検査を受ける予定の方は内容はご存じだと思いますので、これからはどのように大腸内視鏡検査を
事前準備
事前検査
安全を期すために、体調に問題が無いかを確認するために、採血をして、検査を行います。
検査といっても、職場などで行う健康診断と同程度で、採血と採尿をするだけですので、それほど心配なさらずとも大丈夫です。
検査前日
検査の前日は、なるべく消化のよいものを食べて、早めの就寝をこころがけましょう。
また、前処置の方法としては、前日から下剤を飲む場合があります。
私自身、内痔核の手術・入院時は、前日下剤を服用しました。通院しての検査の時は、前日は夕食を軽くすませただけです。
検査当日
朝食
固形物はもちろん、お茶、薬などはとらずに出かけます。
※定期的に薬を服用されている方は、事前にお医者さんに相談しておきましょう
内科検診
問診で、体調で気になる点がないか等を確認します。
また、事前検査ではなく、採血や採尿を当日する場合もあります。
同意書
大腸内視鏡検査は限りなく安全で正確とはいえ、100%というものは世の中存在しません。
病変が観察できない場合があることや、稀に発生する出血や穿孔(穴があくこと)の合併症が生じることなどの注意に関しての同意書を記入します。
また、切除できるポリープがあれば切除を希望するか否かをチェックしました。
私はもちろん、切除するにしました。
前処置
さあ、ここからが大腸内視鏡検査で大変だと思われているところのひとつです。
腸管洗浄するための、洗浄液の服用です。
代表的な洗浄液は、モビプレップとニフレックがあり、ニフレックは前日の夕食後に下剤を服用します。
私は、内痔核手術・入院の時の検査ではニフレックを、通院での検査ではモビプレップを服用しました。
どちらスポーツドリンクを甘くしたような味で、通常の飲料よりは濃厚感がありました。(表現が難しいのですが、サラサラ感が少ないといった感じでしょうか)
どちらも1.5リットルほど飲みます。
飲んでいる間は、ひたすら、トイレに行って排出します。
最終的には、排泄物がほぼ透明(多少黄色がかっている)になるまで、腸内をきれいにできれば終了です。
時間にして、約2時間ほどです。
普段、あまり水分をごくごく飲まない方ははっきり言って、つらいかもしれません。
しかしながら、苦痛を感じるようなものではありません。検査のためのがまんです。
宿便が全部出て、腸内がきれいになり良かったなと思うぐらいの気持ちでいきましょう。
余談ですが、モビプレップとニフレックもいずれも味の素の製品でした。
最終確認
前処置が終わると、排泄物を看護士さんに確認して頂きます。
検査を受けてOKの承認がでれば、検査ができます。
検査
鎮静剤
名前を呼ばれて、検査室の中に入ります。
ストレッチャーに横たわります。
そして、鎮静剤を使用して、ボーっとする状態になります。
ここで痛いのは鎮静剤を使用するための注射針を刺すときだけです
内視鏡検査の開始
いよいよ、内視鏡検査の開始です。
すでにボーっとしている状態で、検査が開始されても、痛くもなんともありません。
また、半分寝ているような状態なので、あまり細かい記憶もなく、「はい 終わりましたよ」と声をかけられて、「えっ もう終わったの」という感じでした。
痛いどころか、本当にしたのかと思うぐらい何もありませんでした。
私自身、2回目の大腸内視鏡検査でポリープを切除して頂き、切除したものを見せて頂きました。
あっという間に終わり、あっけにとられるぐらい全く何も苦しいこと、痛いことはありません。
検査後
検査終了後の安静
検査後は鎮静剤の影響もあり、ボーっとした状態なので、ストレッチャーでしばらく横になって休みます。20~30分ぐらいでしょうか、横になり安静にして、ゆっくりと上半身だけ起き上がり、しばらくしてからストレッチャーから降り、待合室に戻りました。
検査結果
名前を呼ばれて、面談室に入り、結果を説明して頂きます。
1回目はポリープがあるが小さいので何もしなくてもよいでしょう、2回目は8mm程度のポリープが2つあったので切除したこと。
他には異常はないことでした。
また、切除したポリープは病理検査をして、結果がでるころにまた通院とのことで説明を受けました。
以上で、大腸内視鏡検査は終わりです。
初めて受けた時は、痛くないだろうか、苦しくないだろうかという不安でいっぱいでした、全くそれはありませんでした。
本当に、もう終わったのというぐらいにあっけにとられるほどでした。
しかしながら、反面、大腸への内視鏡挿入は、苦しい、痛いと言われることも見聞きされます。
一定以上の技量が要求され、施設や医師の技量によるところもあるようです。
私は、2回とも横浜の松島クリニックさんで検査して頂きました。
もちろん、結果は何の痛みも苦しみもありませんでした。
ですので、評判の良い、技量のある施設選びというのも重要なファクターだと思います。