手術、入院の診断結果が出た当日のうちに、入院日の選定と予約をしました。
診察室を後にして、すぐ後に手術、入院の説明を受けて、日程を決めたので、まだよく分からないまま手続きをしていました。
もちろん入院するので会社も長い期間休む必要があるので調整も必要です。
そのため、後で日程変更できるかどうかを確認したところ、電話で連絡してもらえれば、調整可能という回答を頂いたので、その日はとりあえずあいている日を選んで予約を済ませました。
予約した日は、24日からの入院としたため、月をまたいでの入院となります。
この月をまたぐというのが曲者で、後述しますが、高額療養費制度が適用できるできないの関連が発生します。
手術の診断後は、あっけにとられていましたが、一度帰宅して、冷静になってから、調整した手続きなどをご紹介します。
急病で、生死をあらそうような形での入院の場合は、入院日を調整するなどはできないと思いますが、調整可能な時は、お得な制度がありますので、使うことをお勧め致します。
高額療養費制度
私自身、健康保険制度の高額療養費制度そのものを知りませんでした。
痔の手術をすることが決定して、初めて調べた知った制度です。
厚生労働省のページに紹介がありますが、医療費の家計負担が重くならないよう、医療機関や薬局の窓口で支払う医療費が1か月(歴月:1日から末日まで)で上限額を超えた場合、その超えた額を支給するのが「高額療養費制度」(こうがくりょうようひせいど)と紹介されています。
そして、上限額は、年齢を所得に応じて定められており、いくつかの条件を満たすことにより、負担を更に軽減するしくみも設けられている旨が記載されています。
これはどういった制度かと申しますと、毎月当月内(1日~31日まで)で支払った医療費が一定額を超えたら、その超えた分の金額を健康保険から支給してもらえる制度となります。
当制度は、限度額適用認定証により医療費の支払い時点で、限度額以上を支払わない場合と、一旦窓口では支払をして、後日申請を行い、支払った限度額以上の金額を還付してもらえる制度です。
ですので、その月内でかかった医療費はいくらかかっても、その限度額以上は、支払わなくてもよいということです。
またその限度額は、収入によって変わります。
ちょうど平成29年8月から、70歳以上の方の上限額が段階的に変わります。
69歳以下の方は以下のように上限額が決められています
出典:厚生労働省ホームページより
たとえば、ウの適用区分の場合で、100万円医療費がかかり、健康保険で3割、30万円負担した場合は以下となります。
上限額は、80,100円+(300,000円-267,000)×1%
つまり、80,100円 + 330円
80,430円
となります。
病院で30万円支払ったとしても、80,430円が自己負担限度額ですので、差額の219,570円は後日返還されます。
そしてさらに負担を軽減させる制度として、3ヶ月以上、負担した場合は4ヶ月目以降はさらに軽減されて、自己負担限度額44,400円になります。
こんな制度が日本にはあるのです。
ありがたいことです。
この制度は、当月内(1日~31日)の医療費の合算となることから、月がまたがって入院すると、医療費が分散されてしまいます。
たとえば、14日入院して、4月は7日間、残りは5月に7日間となると、7日分だけが合算されてしまうので、診療費用によっては、限度額に満たない場合もあり得ます。
生死をあらそうような病気で、限度額があるので、入院日を遅らせるなどはできないとは思いますが、ある程度計画できるようなケースでは、当月内で入院がおさまるような計画をたてたほうがより良いかと思います。
限度額適用認定証
高額療養費制度という、医療費の上限額があることは分かりましたが、それでも一時的に病院の窓口で支払いをする必要があります。
高額な医療費となると、それも負担となります。
その一時的な支払もしなくてもよい制度もあります。
それが、限度額認定適用証です
これは、健康保険組合に申請すれば、発行してもらえます。
そして、発行された限度額適用認定証を病院の提示すれば、支払う医療費は高額療養費制度の自己負担限度額までとなります。
病院の窓口での一時的に支払うのも大きな負担となります。
こちらも、発行してもらうのをお勧めします。
私自身も、会社の健康保険組合に申請して、発行してもらい、それを持参して入院しました。
入院日の決定
前述の高額療養費制度を勘案して、入院日は月の初めからにしました。
入院期間は予後にもよるが、だいたい13日間とのことでしたので、月初めに入院して、2週間後に退院、3日~4日ほど自宅で様子をみるような予定として、約17日間(途中土日もはさみ)の休暇となる旨を会社にも伝えて、入院日は決定しました。
病院にも、電話をして、入院日を調整して頂き、この時点で手術、入院は決定となりました。
診察直後は、あっけにとられて、何が何だか分からないうちに入院の手続きをしてきましたが、診療費、会社の休みなども考慮して、計画できました。
あとは、入院日に向けて、日々過ごすことと、あと1回、入院用の検査のための通院を残すのみとなりました。