痔ろうの手術方法

シートン法

実際手術を受けた時は全く知らない言葉でした。

肛門周囲膿瘍の排膿手術のあと、私の肛門にはゴムが通されていました。

ドクターの話によると、すぐに瘻管が分かったので、あわせてでき、痔ろうの対処用にもう一度手術をしなくてよいとのことでした。



痔ろうの手術

肛門周囲膿瘍になり、肛門付近に瘻管という穴が開いた状態になったら痔ろうです。

痔ろうは、薬や生活習慣の改善だけでは完治しません。治療の手段としては手術だけとなります。

痔ろうの手術は大きく分けて三種類あり、それぞれの特徴があります。

切開開放術

通常行われる手術法で、比較的、単純な浅い痔ろうに用いられることが多く、最も再発率が低く、短期入院にも対応できる手術となります。しかしながら、複雑な痔ろうに当手術を行うと変形が起こる場合があるとのことです。
手術は、ろう管を切開して、開き、創の左右を縫合します。痔ろうから表面を解放することから、切開開放術と呼ばれます。手術後は時間をかけて切除部分の組織が盛り上がって治癒するのを待ちます。

詳細はこちらをご参考にしてください⇒痔ろうの手術(切開開放術)

括約筋温存術(くりぬき法)

切開開放術ではできない、複雑な痔ろうに対して行われることが多い手術です。当手術は、最も変形の起こる可能性が低い反面、逆に再発率が他の手術に比べて高いこと、手術後の排便コントロールを慎重に行う必要があること、通常一週間の入院は必要となるケースが多いことが、当手術の特徴となります。
手術は、痔ろうのろう管をトンネル状にくりぬいて、とりのぞいた後に肛門、直腸内の穴、入口を縫って塞ぎます。

詳細はこちらをご参考にしてください⇒痔ろうの手術(括約筋温存術)

シートン法

切開開放術では変形のリスクのある、複雑痔ろうに用いられることが多く、さらに括約筋温存術に比べて、再発率も低く、短期入院にも対応できる手術です。

手術はろう管を取り除いた後に、特殊なゴムをかけて、ゴムを締めます。その締めたゴムが押し出されて、切断していくようなイメージで、浅くなりゴムが緩くなれば、また締め直し、さらに浅くなったら、また締め直すことを繰り返し、最終的にはゴムが外れます。

詳細はこちらをご参考にしてください⇒痔ろうの手術(シートン法)

肛門周囲膿瘍 排膿手術直後の状態

私の場合、前述した、シートン法の手術が肛門周囲膿瘍の排膿手術と同時にされていました。

排膿手術の痕は肛門から陰嚢にかけてのしこりのあった部分は、まだ固くガサガサした表面でした。

もちろん切除したので、出血も多少あり、またナプキンのお世話になりました。

そして、特徴的なのが、肛門付近を触れると、たしかにゴムの輪がかかっており、軽くひっぱってもとれません。

印象に残っているのが、内痔核根治手術後とは違い、痛みがそれほどでもないこと。お風呂もすぐに入っても大丈夫ということ。日常生活にはほとんど制限がありませんでした。

もともとは肛門周囲膿瘍の排膿手術でしたが、不幸中の幸い、局所麻酔を選択せずに腰痛麻酔での手術で患部を確認する余裕があったこと、すぐに穴は確認できて、ゴムをすんなり通せたことで、痔ろうの手術も兼ねられて、再度手術をする必要がなくなりました。

内痔核手術が終わり、そろそろ通院も終了かなという時に行った、肛門周囲膿瘍、痔ろうの手術。

また新たな治療へのスタートです



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