内痔核根治手術後6日目の大量出血と緊急手術



入院9日目(手術後6日目)

入院して9日も経過すると、病院内のことは分かってきて、慣れてきていました。

痛みは相変わらずありますが、手術直後の痛みに比べればまだなんとかがまんできる状態にはなっていました。

当たり前ですが、通常時から比べたら、まだまだ非常に痛いといったほうがよいかもしれません。

手術後6日経過しましたが、まだ食事をする時はいつも横になっていました

行儀が悪いことはもちろん承知ですが、あぐらをかいて座ることさえ痛くて、横になりながら食事をするような状態です。

それでも、術後の痛みに比べたら、マシになったということです。

そして、毎日の用足しも座浴をしながらでないと、怖くて、痛くて、できないです。

そんな状態ではありましたが、痛み以外は特に問題なく、そしてこの日は、朝の回診時にドクターから、患部もだいぶきれいになってきているので、明後日あたりで退院でいいですかねと話しをしていました。

そして、昼間の一日は今までと変わりなく過ぎていきました。

大出血

今までの入院生活と変わらぬ時間が過ぎ、夕飯となりました。

今では食事は入院生活のなかでの楽しみのひとつです。

夕飯はぺろりとたいらげ、ベットでテレビをみながらゆっくりしていました。

まさか、これからおこりうる惨事など、想像すらしていない状態です

そして、いつもの習慣で、座浴をしにトイレにいきました。

座浴トレイを便座にとりつけて、お湯をいれます

お尻をつけて、あたたかさで、痛みがやわらいだのと、いつものように便意があり、多少のお通じがありました。

この時、そんなに力を入れていたという意識は全くありませんでした。

しかし、ひょっと座浴トレイにはられた水をみたところ、ちょっと赤いかなと思いました。

多少出血しているのかなと思い、さらにお尻をお湯につけたまま、動かして、お尻を洗うような動作をしていました。

そして、座浴トレイからはお尻をはずして、水を排水しようかとみました

どうみても、赤い水があります

真っ赤な血に染まった水です

みた瞬間、尋常では無いと感じる赤さです

すぐにトイレにあるナースコールを押します。

もちろんすぐに応答してくれます。

「血がいっぱい出ています」

と話すと

「すぐに行きます」

心の中は、あ~よかったと安堵です。

入院中でよかったというのも正直な感想です

そして、すぐに看護師さんは駆けつけてくれて、片付けするので、ベッドに横になってることを促され、トイレから出て、病室のベットで横になりました。

この時点では、いったい自分はどうなるのだろうかと、全く考えられない状態でした。

処置室へ 空前絶後の痛さ

ベッドで横になっていると、看護士さんがストレッチャーで来てくれて、すぐに載せられて、2階の処置室へと搬送されました。

いつも、診察をうけている2階の部屋です。

もちろん、もう消灯時間近くの夜ですので、あたりは真っ暗で、処置室の部屋の鍵はかけられていましたが、警備員さんが鍵をもって待っていてくれて、すぐに処置室の中へ搬送されました。

そしてすぐに当直の医師の方もかけつけて、診察していただきました

私自身、この状態では全く痛みはありませんでした。

しかしながら、次の瞬間に空前絶後の痛みをあじわいました。

医師の方は、「すぐに見ますので、どの状態か確認させてくださいね、ちょっと痛いですよ」

中の状態をみるといったら肛門鏡です

銀色で、先が細くなった肛門内を観察する医療器具です

その肛門鏡が中に入った瞬間

もう表現できない痛みがはしりました

「うぉ~~~~~」

思わず声がでます

そして、痛みで拳を強く握りしめていました

今思えば、これが一番痛かったです

座ったり、歩いたりするだけで痛みがはしるところを、器具をいれて開くわけですので、それは痛いに決まっています。

この診察を経て、肛門内で出血しているので、止血をするための手術をする必要があるとの診断となりました。

肛門鏡の診察で、肛門はじんじんと痛みがまだ引かない状態です。

そこで、手術の同意書にサインをしてくださいとの話でしたので、サインをしました。

もう痛みでひぃひぃ言っているところでよく分かっていない自分と、同意書などをみて、手術だから当然だよなと思っている自分がいました。

そして、処置室をあとにして、ストレッチャーにのせられて手術室に搬送されました。

緊急手術

何日か前にみた手術室です。

前は、手術室に入る前に点滴をうけて、待っていましたが、すぐに手術室に入りました。

点滴をつけました。

そして、次は腰椎麻酔です。

あれほど恐れていた手術を、またすぐにやるとは、思ってもいませんでした。

腰椎麻酔をする前に、麻酔針を入れるまわりに麻酔をします。

そして、足をかかえてまるくなって、腰を突き出します。

もう、先ほどの肛門鏡を入れた時に比べたら、どうってことはありません。

麻酔をしたあとは、もう下半身の感覚はなくっていきました。

初めてうけた時と同じように、指先に器具をつけて、モニターには血圧や、心電図でしょうか、測定結果がでておりました。

手術自体はどれぐらいの時間がたったのかは全く覚えていません

電気メスのようなもので、じゅっとする音と、看護士さんがときおり、ご気分大丈夫ですかと声をかけていただことだけ覚えています。

そして、「終わりました」の声で、はっとして覚醒したような気もします。

そして病室へ

腰から下は腰痛麻酔がきいていたので、動きません。

ストレッチャから、病室のベッドに運ばれて寝かしてもらいました。

一週間で2回も手術するなんて

思ってもいませんでした

そして、2回目は緊急手術でしたので、おしっこのための管は入っていませんし、硬膜外ブロック注射もありません。

ここで気がかりはおしっこです。

大丈夫かなと思っていました。

しばらく横になっていて、4~5時間たったころでしょうか

横になったままで、しびんを使って、おしっこをしようと試みました

意外や意外

今回は、すぐにおしっこが、それも大量に出ました

なぜそうなのかは分かりませんが、たしかに管でなくても、自力で出すことができました。

夕飯を食べたあとの、座浴からの出血で、まさか手術をすることになるとは

トイレで出血して、ナースコールをしてから、あっという間に手術をして、病室にいるような感覚でした。

病院のスタッフの方の迅速な対応は、非常に今でも感謝しています。

やはり入院しているということは、それだけで対処がすぐにして頂けるので安心だということを再度実感しました。

退院はもちろんこれで伸びましたが、まあそれも仕方がないですね

退院して家に帰ってから、こんな出血をしていたらと思うとぞっとしますね



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