内痔核根治手術

大腸内視鏡検査も無事終わり、検査した松島クリニックから、松島病院に戻ってきました。

恐れていたもののひとつ。

大腸内視鏡検査もあっけなく終わり、残すは手術となりました。

晩御飯で、スープとパンを食べましたが、前日の夜からものを食べていない状況です。入院前のお昼にがっつりと食べた昼食が最後でした。

それでも、手術前日の夜、翌日手術を受ける人達が集まり、手術の説明を聞きました。

また手術用の準備で下剤を飲みました。

大腸内視鏡検査で、全て出し尽くしたとは思ってはいましたが、まださらに飲むようです。

もう、ここまでくると不安というよりも、心配というよりも、ただ時間が過ぎるのを待つような、穏やかな心境になってきていました。

そして、手術前日の夜、もう何も考えずに、眠りにつきました。



手術当日の朝

松島病院に入院して、二日目の朝(入院三日目)を迎えました。

もう、泣いても笑っても、手術となります。

まずは、前日に説明されていた、手術着に着替えます。

浴衣のような、すぐにはだけることができる着衣です。

入院時に購入した、手術後に必要なガーゼ類やT字帯も用意して看護士さんにお渡ししました。

もちろん、手術前ですので、朝食は無しです

そして、浣腸をして、腸内をきれいにしました。

また、手術のする前に聞かれたことが、尿道に管を入れぱなっしにしておくかです。

なぜ、尿道に管を入れるかというと、腰椎麻酔をした後はおしっこが出にくくなるそうです。

おしっこが出ない状態が長く続くと、管を挿入する必要があるそうです。その時は麻酔もきれている状態で管を入れると痛いし、大変だとういうことを聞いて、私は真っ先に管を入れたままにしてくださいと話しました。

これら一連を病室フロアにて行い、そして看護士さんが病室に点滴をつけてくれました。

後は、手術の時間になるまで、呼ばれるのを病室のベットで待ちます。

いざ手術室へ

そしてまだ朝の9時すぎでしたが、私の手術の番がやってまいりました。

点滴をつるすバーを持ちながら、看護士さんに促されて、エレベーターに乗ります。

手術室は、2階です。

診察室も2階ですが、エレベーター、手術室のドアは、待合室からは見えないように、カーテンで囲まれています。

手術室のドアをあけて、中に入りました。

まず、ベッドがたくさん並んでいる場所で、ストレッチャーになっているベッドに横たわります。

そこで、また点滴をうちます。

なかではクラッシク音楽がたしか流れていました。

それは心を落ち着かせるためでしょうか。

そして、どれぐらいたったでしょうか

自分では15分ぐらいだと思ったのですが、今となっては分かりません

看護士さんが、「それでは手術しますので、手術室に移動してください」とのことでしたので、歩いて手術室の中に入りました。

「よろしくお願いします」

笑顔で明るく挨拶をされました。

そして同じく私も

「よろしくお願いします」

と挨拶しました。

ここで目に入ってきたものは、手術用の台座、心電図の機械と、今まで見たことのないようなものばかりでした。

そして、いかにも手術室という独特の色合いの床と壁だったと記憶しています。

「それでは、ここに横向きになってください」

いよいよ手術です

手術開始

「不安をとりのぞく、薬使いますね」
手術前に聞かれていたので、私自身率先して希望をしていたので、まず注射されました。

これで、だいぶ、もうろうとした感じになりました。

そして、次に腰椎麻酔です

腰椎麻酔は、脊椎のくも膜下腔に注射針を刺して麻酔薬を入れます

想像ではさぞかし痛いだろうと思っていました。

まず、まわりに麻酔をしますねと、腰椎麻酔をする前に、腰回りに麻酔注射を打ちます

そして、その次に体をまるめて、足をたたんで、昔でいうところの体育座りでさらに頭をおへそをみるような体制にしました。

そこで、いよいよ腰痛麻酔です

少しチクッとするような感じ、鈍痛のような感じはありましたが、ものすごく痛いというようなことはありませんでした。

そしてしばらくして、これ感じますかと、おしりの部分に鉄製のものをつけられましたが、もう全く感覚がなく麻酔が効いているようでした。

うつぶせの状態で、足はかえるのように開いて、肛門はむき出しの状態です。

指には心電図でしょうか、ピーピーと周期的に波系を描く機器が取り付けられています。

もうこの頃は、頭も意識もボーとした状態で、カチャカチャと金属を扱う音や、ピーピーといった機械の音だけが記憶に残っています。

もちろん、痛くはありません。

麻酔をしているので、当たり前ですが、全く何も感じません。

そして、どのくらい時間が経過したかもわからなかったのですが

医師の

「終わりましたよ」

「ご気分悪いところはありませんか」

の声で、はっとしました。

手術終了

「問題なく終了しましたよ」

「きりとったもの見られますか?」

医師の方に聞かれましたが、私はボーとしてたこともあり、見なくても大丈夫ですと答えました。

手術は終わりました。

私自身、腰から下は全然動かない状態です。

手術室でストレッチャに移されました

看護士さんのして頂くことになすがままの状態です

そして、天井を見つめて、ストレッチャを押されて、病室へ運ばれました。

そして、病室の横で、ストレッチャからおろして頂き、ベットに寝かされました。

さすがに慣れたものです、問題なくベットに横になりました。

実際、この部分の記憶もあいまいで、まだまだボーとした状態のままでした。

また腰から下は、まだまだ動かない状態で、うとうとと眠り続けていました。

ただ仰向けで寝ているだけの状態です。

手術直後 ついに痛みが

足にはエコノミー症候群防止のきつく締めるストッキングをはいていました。

腰椎麻酔の副作用でおこる頭痛、吐き気などの防止のために、横になった状態で頭をあげないように注意されていましたので、注意をしていました。

もちろん、最初は痛みなど全くありませんでした。

この状態で私の体には、硬膜外ブロック注射という術後の痛みを緩和するために、麻酔薬が付けられた状態です。

10時ぐらいから、約5時間。

そろそろ夕方になるくらいになって、やっと水が飲めるようになりました。

それでも、まだ、このままの状態で寝ていなくてはいけません。

起き上がっていいのは、翌朝となります。

やっと夕方5時、6時ぐらいになった頃でしょうか

お尻のあたりが、痛みがでてきました。

最初は、まだジンジン、ピリピリするぐらいで、耐えられていたのですが、ついに痛くてどうしようもなくなりました。

すぐにナースコールして、鎮痛剤をもらい飲みました。

鎮痛剤をもらい、少し痛みがやわらぐと、うとうとして、はっと気がついたら夜の8時をまわっていました。

またおしっこは、管を入れて、それがそのまま、ベッドの横にかけられた尿瓶に入りますので、出にくいので困るようなことはありません。

しかし、痛みは一向におさまりません

おさまるどころか、どんどん痛みが増していきました。

鎮痛剤は4時間はあけないといけないらしく、それが待ち遠しいくらい、痛みが増してきました。

手術自体は痛くありません、麻酔をしてますから

ただし、その後が問題です

私の場合は、痛みに弱かったのか、それとも患部の状態なのか分かりませんが、非常に痛みを感じました

鎮痛剤を飲みながら、何とかだましだまし、その夜は過ごしました。



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