思い起こせば、毎朝のトイレで出血がとまらなくなり、観念して門をたたいた肛門科。
そして、即、診察で出された診断は、手術
大腸内視鏡検査、内痔核根治手術を経て、入院と退院。
まだまだ、これだけでは終わらず、肛門周囲膿瘍の診断と緊急手術。
シートン法での開放術
1年弱の間でこれだけのことをしてまいりました。
発症と治療の経過 まとめ
2006年頃
ちょうどこの頃に、ぽつんとした異物を肛門まわりに発見しました。(内痔核(いぼ痔)の発症 )
これが内痔核かどうかも分からず、何だろうと不安に思うだけで、何もしない日々を過ごしていました。
2006年~2012年
この間は、薬も使用せず。
何もしなければ、まだよかったかもしれませんが、誤った対処をし続けた期間です。
悪化はすれど、治りはせず
ここで、通院しておけば何とかなったかもしれませんが、後の祭りです
この期間の対応で、出血が止まらず、病院に行かざるを得ない状況になっていきました
2013年~2014年
このころから、朝トイレの時に出血がみられるようになりました。
最初は、一度出血して終わりでしたが、徐々に出血量も多く、トイレ後だけでなく徐々に出血は増えていきました。
2014年8月
大量の止まらない出血
ついに、肛門科に通院しました。
診断はすぐでした
手術要
もう手術するしかありません
手術とともに入院が必要です
会社の仕事もありますし、手術・入院日を決めて準備しました
手術が決まってから、さまざまなことを準備、計画しました
2014年10月
ついに、大腸内視鏡検査、手術、入院となりました
どきどきしながら向かった入院初日、初めての大腸内視鏡検査、内痔核根治手術、手術後の痛み、全てが初めての経験ですが、あっという間に過ぎていきました
2014年10月中~
手術、入院を経て退院はしましが、まだまだ痛みはおさまりませんでした。
しかしながら、いつまでも休んではいられません。
お尻の痛みに対処しつつ、日常生活に戻っていきました。
2014年1月~3月
内痔核根治手術後、患部の状況も治癒しつつあり、そろそろ通院終了となる段階のところまできていました。
しかしながら、もうひとつのヤマ場がありました
明らかにおかしいと感じる、肛門付近のしこり。
ここで、まさかの肛門周囲膿瘍の診断と緊急手術が1月末にありました。
そろそろ、通院終了と思われていた夢ももろくも崩れ去りました。
緊急手術、入院、シートン法といった、今度は肛門周囲膿瘍・痔瘻の治療の始まりでした。
1月末の手術後、約一ヶ月3月あたまででゴム締め、約二週間後に再度のゴム締め、そして約二週間後3月末にゴムが外れるという経過となりました。
2014年4月 通院の終了と治療の完了
2006年に肛門付近の出っ張りを発見してから約8年
2014年10月に悪化された肛門の内痔核根治手術をして、内痔核根治手術後の治療も終わりにさしかかったタイミング2015年1月での肛門周囲膿瘍の緊急手術。
肛門周囲膿瘍の排膿手術時に挿入したシートン法のゴムも2015年3月には外れて、あとは経過観察での通院をしていました。
2015年3月末にシートン法のゴムが外れてから二週間後に一回、さらに二週間後に通院しました。
4月末になっていましたがまだまだ肌寒かったころです。いつものように京浜急行の戸部駅を降りて病院に向かって歩いていきます。
今日、これで治療完了かなと思いながら、いつもの道を歩いていきました。
いつものように病院に到着して、靴を預けて、スリッパに履き替えた外来の再診の受け付けを済ませて、名前が呼ばれるのを待ちます。
この病院内もすでに見慣れた風景で、どこに何があるかも十分把握していて、右も左も分からない最初の頃とは違い、自分でも感心するほど慣れたものでした。
そしてついに、診察室となりました。
まずは問診です。
「痛みはほぼありません」また「分泌液も無くなっている」ことはお伝えしました。
そして患部の診察です。ベルトを外して、ファスナーを少し緩めて、横向きになります。
この看護士さんがズボンをおろして、横向きでお尻を突き出すような形となり、診察して頂く姿勢も最初は戸惑っていましたが、今はもう何のとまどいもなくできます。
ドクターに診察して頂き、 きれいに治っているとのことで、診察は終わり、ズボンをはき、椅子に座ります。
「きれいに治っていますので、これで治療は終わりにしましょう」
長い8ヶ月にわたる治療の終了でした。
特に、感動するでもなく、その瞬間は訪れました。
内痔核の手術から始まり、途中でのまさかの肛門周囲膿瘍・痔ろうもありましたが、なんとか終了を迎えました。
肛門の違和感を覚えてからが長かったのですが、通院して手術が決定してからは1年弱で全てが終わりました。
この長い期間を経て、今私がお伝えできることは
何か異常があったら、すぐに通院することです
そうすれば、手術をしなくても良いケースがほとんどだということです
これを読んでいらっしゃる方のなかで、肛門に違和感がある方
まずは、通院して診察してもらいましょう
また通院する時は、肛門科を専門にやってらっしゃるところがいいのは言うまでもありません
早めの対応が大切です