肛門付近の固いしこり その診断結果は肛門周囲膿瘍!

まだ定期的な受診日までは間をあけてもよいのですが、【2】放置による症状悪化 出血とナプキンの復活 でもご紹介しましたが、盛り上がったしこりは尋常な状態ではありません。

さっそく、松島病院殿へ通院しました。



当日朝のしこりの状態

朝シャワーをあびている時に、しこりを触りましたが、またさらに固くなっているように感じました。

その様子の表現が難しいのですが、肛門から陰嚢に向かって3~4センチほどの長さで5ミりぐらいの幅で5ミリぐらいの盛り上がり、固くなっている状態です。

大きくふくらんでいるように感じるので、非常に気になりますが、その部分を押しても痛みはほぼありません。

少し突っ張って、ひっぱられている感での、チクリとした痛みだけです。

押すと、肛門側のほうから、プシューとポンプのように空気が抜けるような感じがあり、血液まじりの液が出て、浴室の床にはうっすらと赤くなるぐらいの量の液体が出てきました。

どう考えても、何かある

絶対普通の状態ではないということは、これらの症状からは認識していました。

診察

いつものように、診察券を出し、いつものように待合室で呼ばれるのを待っていました。

そして、ついに自分の番がまわってきました。

もうここまでは慣れたものです。

診察室内に入り、ベルトをゆるめ、ズボンを下ろしやすい体制で、診察台に横になりました。

「何かお変わりありますか?」

のドクターからの問いかけに関して、以下をお話ししました。

  • シコリができて、日数経過で大きく、かたくなってきたこと
  • 押すと、空気が抜けるような感覚があり、出血まじりの液が出ること
  • 痛みはほとんどなく、あるのは違和感だけのこと

ドクターは患部を触診して、同じようにシコリの部分を押しました。

そうすると、どうやら膿が出たようで、「痔ろうかな」とお話しされました。

肛門周囲膿瘍、痔瘻(痔ろう)の可能性があるので、超音波検査(エコー検査)を受けてくださいとのことで、通常の診察室からは出ました。

うすうす、自分でも感じていた、いやな予感があたりへと近づいていました。

超音波検査(エコー検査)

超音波検査(エコー検査)は、確認したい対象物に対して超音波を当てて、その反響してきた内容を映像化して、その対象物の内部の状態を調査することのできる画像検査法です。

つい最近では、入院中におしっこが出ないで、たまっていないかを確認する時に、お腹にあてて使ったのもエコー検査でした。

では、いったい肛門科で、超音波検査(エコー検査)するのは、どのようにするのでしょうか。

検査室横の待合室でどんなものだろうかと想像していましたが、実際は、肛門科では、肛門周囲膿瘍、痔瘻(痔ろう)で膿の有無を確認するために実施する検査で、棒状のものを肛門に入れて測定する検査でした。

検査室に入ると、まずズボンをおろし、診察と同じように、横向きで少し九の字型に寝転びます。

そして、黒い棒をお尻の穴に入れます。

「ちょっと冷たいかもしれませんが、大丈夫ですか」

痛みはそれほどなく、しかしながら、筒状のものを肛門に入れていますので、違和感はありました。

時間にして2~3分でした。

検査自体は終了して、すぐに映し出された映像をみながら説明を受けました

「膿がたまっています。病名は肛門周囲膿瘍です」と肛門周囲膿瘍の説明が図解して書いてある資料を見せてもらいながら話されました。

「膿がたまっていますので、切開して処置する手術が必要で、今日すぐに行うことが必要です」

さらに「処置をして、膿みを出しても、その膿がつくった穴がふさがらす、膿みを繰り返すようになる症状が痔ろうです。」

「今回排膿する処置をしますが、膿みがおさまったらまた手術を考えたほうが良いかと思います」

すぐに話されたので、自分では「はい」、「はい」としか聞けず、今日すぐに手術するということと、さらに今後手術が必要だということが「え~、そんな」という感情と、仕方がないという冷静な自分がいました。

やはり、うすうす感じていた予感は的中でした。

手術の予約と準備

切開が必要で今日処置しないといけないとのことで、どういった手術をするかの話となりました。

切開しての排膿なので、局所麻酔でも可能との話でした。

しかしながら、この局所麻酔は、非常に痛いので、腰椎麻酔ですることをお勧めしますとのことでした。ただし、腰椎麻酔ですと翌日までの入院となります。

たしかに、肛門科での局所麻酔は、かなり痛いとネット情報だけですが、見たことがあります。

ドクターの口から、そんなことを話されたら何の迷いもなく腰椎麻酔で明日まで入院でお願いをしました。

この腰椎麻酔の選択が、結果的に後で”吉”となったので、この時迷わず腰椎麻酔を選択して良かったと後から思いました。

そして、手続きをして、病室へ案内されました。

もう病室は慣れたものです。

しかし、また来ることになるとは夢にも思いませんでした。

ちょうど保険適用の部屋が空いてなくて、差額費用が発生する4人部屋で、私一人だけでした。

手術前の点滴をうけて、じっと天井の壁をみつめていました。

手術の順番待ちでした



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